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八ッ場ダム水没予定地、老舗旅館に最後の客(読売新聞)

 八ッ場ダム(群馬県長野原町)の水没予定地にある川原湯温泉で、生活再建の見通しが立たないとして宿泊営業をやめる老舗「柏屋旅館」が29日、最後の客を受け入れた。

 休業が報じられて以降、惜しむ客が多く訪れていたといい、この日は、四十数年ぶりという女性客が思い出を胸に宿泊した。

 東京都調布市から長女(28)と泊まりに訪れた元NHKディレクターの羽田野歌子さん(60)は、受け付けで同旅館の豊田幹雄社長(43)に「これ、再開後にと思って」と、紙袋に入れた招き猫を手渡した。羽田野さんは、高校3年の夏休み以来の来館という。

 当時、群馬大医学部の教授をしていた父親が豊田社長の祖母である先代のおかみと親しく、「涼しくて勉強するには良い環境だから」と招かれて1週間宿泊した。羽田野さんは「旅館に1人で泊まるなんて、文士みたいなぜいたくだと思って、落ち着かなかった」と苦笑いしながら振り返る。

 豊田社長は、現在は従業員寮になっている、当時羽田野さんが泊まった部屋を案内。羽田野さんは懐かしみながら、「八ッ場のニュースを見るたびにここを思い出したの。今日、来ることが出来て本当に良かった」。窓に目を向け、「でも、素晴らしい景色だったのに、工事でだいぶ変わってしまい、温泉街も寂れてしまった」と嘆息すると、豊田社長は「(中止は)もっと早くなら良かった。みんな待たされ、気持ちは限界です」と、温泉街の窮状を訴えた。

 同旅館は代替地への移転後に営業を再開する方針で、豊田社長は生活再建事業の行方を心配する。取材に対し、26日に国土交通省が発表した新年度公共事業予算の個所付けで用地補償費の具体額が示されなかったことに触れ、「とにかく、早くしてくれなければ」と祈るようにつぶやいた。

 豊田社長は「感傷にひたっていては、おもてなしできない」と複雑な心境を語り、取材の合間にも来館する客の案内に立ち、いつもと変わらない穏やかな笑顔と物腰での接客に努めていた。この日は、6組約40人が宿泊した。(武田潤)

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裁判員の判断尊重、控訴判決は10人全員棄却(読売新聞)

 裁判員裁判は25日、新潟地裁での公判を終えたことで、全都道府県の計60地裁・支部で判決が言い渡された。

 昨年5月21日の制度スタートから10か月。これまで被告側が判決を不服として控訴を申し立てたのは、全体の約3割にとどまり、控訴審で裁判員裁判の判決が見直されたケースは1件もない。

 読売新聞のまとめによると、今月19日までに裁判員裁判の判決を言い渡された417人の被告のうち、控訴したのは29・7%にあたる124人。裁判官のみの裁判だった2008年は、殺人など裁判員裁判の対象事件で被告が控訴した比率は34・6%で、被告の控訴は約5ポイント減ったことになる。裁判員裁判での検察側の控訴はまだない。

 また、控訴審判決を受けた10人は全員が控訴を棄却されており、裁判員の判断を尊重する高裁の姿勢がうかがえる。

 1審判決(懲役5年6月)は重すぎるなどと被告側が主張した強盗傷害事件の控訴審で、大阪高裁は今月16日、「裁判員裁判では国民の視点、感覚が反映され、従来の裁判官のみの相場を超える量刑も想定される」と述べ、控訴を棄却した。東北地方の性犯罪事件の控訴審で、被告の弁護人を務めた弁護士は「裁判員の判断が尊重されるのは結構だが、刑が不当に重いという我々の主張は認められにくくなるのでは」と話す。

 一方、いったんは控訴を申し立てたが、自ら取り下げた被告も17人いた。名古屋市のホテルで女性を殺害し、懲役17年の実刑判決を受けた男(24)は約2か月後に控訴を取り下げた。弁護人によると、男は「判決を何度も思い返し、犯した罪の重みを実感した」と理由を語ったといい、弁護人は「市民の判断を重く受け止めていたようだった」と男の様子を振り返った。

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ボイルさん、武道館で「翼をください」熱唱へ(読売新聞)

 英国人歌手スーザン・ボイルさんが出演する来月1日の「読売日響グランドコンサート」(東京・日本武道館)の曲目が発表された。

 ボイルさんは昨年、英国のオーディション番組で注目を浴び、「48歳の歌姫」としてデビュー。全世界でこれまでに850万枚のアルバムを売り上げた。

 コンサートは2部構成で、1部では、歌手の石丸幹二さんや元宝塚歌劇団の安蘭けいさん、ミュージカル俳優の田代万里生さんが出演。ボイルさんは2部で登場し、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の挿入歌「夢やぶれて」、「アメイジング・グレイス」、「翼をください~Wings To Fly」など数曲を歌う予定。

 公演が49歳の誕生日と重なるボイルさんは「今回はとても特別な旅。誕生日を祝うのにこれ以上素晴らしいやり方は考えられない」と話している。

 問い合わせは、読売新聞東京本社文化事業部03・3561・6346。

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<未成年後見人>「分析したい」長妻厚労相(毎日新聞)

 児童福祉施設などで暮らす子供のうち、両親との死別などで親権者がいない子の「未成年後見人」のなり手が少ない問題について、長妻昭厚生労働相は23日、「重要な点で問題だ。(民法上は個人しかなれないが)法人や機関がなるのが適切か、なぜ少ないのか分析したい」と述べた。参院厚生労働委員会で、近藤正道議員(社民)の「児童相談所長の要請で選ばれた未成年後見人は(89年から20年間で)わずか134人」との質問に答えた。

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「影響、十分開示を」 温暖化法案で経団連会長が負担増に苦言(産経新聞)

 鳩山由紀夫首相らが11日にまとめた地球温暖化対策基本法案は、国民生活や企業活動に大きな負担を強いる内容だ。だが、2020年の温室効果ガス排出量を1990年比で25%削減するという“国際公約”を優先して行われた政府内の議論は実質的に非公開で進んだ。こうした政府の動きに日本経団連の御手洗冨士夫会長が同日、不満を表明するなど、前のめりで導いた結論への反発は強い。

 「もう少し法案の内容や期待される効果、雇用や国民生活に対する影響などを十分に開示し、国民各層との対話を進めてほしい」

 御手洗氏は同日の名古屋市での会見でこう語った。

 実際、法案には、地球温暖化対策税(環境税)や電気料金の値上げにつながる見込みの再生可能エネルギーの全量買い取り制度など、家庭や企業にとって実質増税となりそうな政策項目がズラリと盛り込まれているが、国民的な合意形成はほとんどできていない。

 経済産業省は全量買い取り制度を実施した場合、制度開始15年後に最大1・4兆円の買い取り費用が必要になると試算。民間の電気事業連合会も90年比20%削減の想定でも環境税、全量買い取り、国内排出量取引の3つの対策で、年間約2・4兆円の負担増が見込まれるとしており、法案が示す対策が経済成長への大きな下押し圧力となることは避けられない。

 だが、閣僚委員会の副大臣級会合で行われた議論も非公開で、「内向きの議論中心で、問題が多かった」(直嶋正行経産相)と、閣内や支持基盤の連合からも批判が出たほどだ。

 この日の閣僚委員会後に行われた会見で、小沢鋭仁環境相は「マニフェスト(政権公約)という形で選挙で問わせてもらった」と語り、政府の姿勢を正当化したが、増税の政策準備だけ一人歩きしそうな法案への批判は避けられない。

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加藤被告への手紙の真意…「事件を知るには加害者を知る必要がある」(産経新聞)

【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第5回公判】(9)

 《事件でナイフで刺され大けがを負った元タクシー運転手の△△さん(法廷では実名)への弁護側の証人尋問が続く。弁護人は加藤智大(ともひろ)被告(27)が△△さんあてに書いた手紙について質問を始める》

  [フォト] カラオケボックスでカメラに収まる加藤被告

 弁護人「手紙を送らせていただきましたが、読まれましたか」

 証人「読みました」

 弁護人「どのような印象を持たれましたか」

 証人「字がきれいで、文章も上手でした。なぜこんな犯罪を起こしたのか疑問に思いました」

 弁護人「読む前と後で印象は変わりましたか」

 証人「疑問だけが強くなりました」

 弁護人「なぜこのような事件を起こしてしまったのだと思いますか」

 証人「世間一般に言われているように、本人の甘さを感じます。そういう思いをしている同じ世代の人たちはたくさんいる。なぜ加藤被告だったのかと思います」

 《「そういう思い」とは何を意味するのかははっきりしない。加藤被告が書き込んだネット上の掲示板の内容から、想像しているのだろうか》

 弁護人「加藤被告が掲示板に書き込んだ記述についての検察官の質問に、『くだらないことだと思う』とおっしゃいましたが、どのような点をそう思ったのですか」

 証人「『自分がブスだ』とか『友達が離れていく』というところなどに感じました」

 弁護人「今までの裁判も傍聴されていますよね。それはどういう気持ちからですか」

 証人「(傍聴しなければ)自分が体験した事実だけしか見えなかった。もっと深く事件のことを知りたいと思いました」

 弁護人「弁護士を通じて加藤被告あてにお手紙をくださいました。これはどういう気持ちから書いたのですか」

 証人「事件を知るには加害者を知る必要があると私自身で判断して、こういう形をとらせてもらいました」

 弁護人「午前中の証人尋問で(別の証人から)『単に死刑になるだけでなく、苦しんでから』という話がありましたが、どう思いますか」

 証人「それは人それぞれで…。被害にあった立場がそれぞれ違います。それはそれで…」

 弁護人「あなたは死刑までにどういう過程をふんでほしいと思いますか」

 証人「どういう過程って…。裁判制度にのっとって進んでいけば…。私はその流れを見ていきたい、そういうふうに思っています」

 弁護人「終わります」

 《ほかに質問がないことを確認した村山浩昭裁判長は「尋問は終了しました」と宣言した。△△さんは傍聴席に戻った。加藤被告は右手でメガネのずれをなおした》

 《続いて、検察官による被害者Gさんの供述調書の読み上げが始まる。Gさんは加藤被告に腹を刺され、重傷を負った女性だ。検察官は「同意部分を朗読します」と、供述調書のうち弁護側が同意した部分だけを読むことを告げた上で、読み上げ始める》

 検察官「私は平成20年6月8日午後0時半すぎごろ、千代田区内のソフマップ秋葉原本館近くの交差点内で見知らぬ男におなかを刺され、大けがを負いました」

 「その日は友人たちとテニスをする予定があり、午前11時ごろ秋葉原で友人と合流し、テニスに行く約束をしていました。携帯電話で連絡をとり、11時30分ごろ、ソフマップ秋葉原本館で友人と会いました」

 「その日、私は短い袖のベージュ色のカットソーに紺色のズボンを着ていました。テニスラケットが6本入る大きめのラケットバッグを持っていました」

 「友人がパソコンの部品を引き取ってもらうというので、店内をぶらぶらして時間をつぶしていました」

 「この後、不同意部分ですので朗読を控えます」

 《検察官は朗読を中断した。調書に添付された写真が裁判長らの手元モニターに映されたようだが、傍聴席から見える大型モニターには映らない。読み上げが再開されたのは、Gさんが加藤被告に刺された後、座り込んだ場面からだった》

 検察官「友人が『座った方がいいよ』というので、私は地面に座りました。何人かの人が周りに来て、医者だという男性が『寝て頭を低くした方がいい』というので、私はあおむけに寝て、救急車が来るのをおなかを押さえて待っていました」

 検察官「傍らに友人と見知らぬ男性がいて、私のおなかを押さえたり脈をとったりしていました。友人以外の2人は初めて会う人で、今も名前も分かりません。そのときもありがたいと思いましたが、今も感謝しています。救急車が来るまで痛みは感じませんでした」

 「私より、交通事故に遭った人(トラックではねられた人)を早く診てほしいと思いました。救急車で病院に運ばれるまでがとても長く感じました」

 「病院で診察を受け、傷が背中まで達していたことを知り、とても驚きました。そこで右の腎臓を摘出しなければならないと聞きました。私はほかに刺されたり、車にはねられたりした人のことが心配で、意外なほど大きなショックは受けませんでした」

 「自分はよくこれだけで済んだと思いました。手術を終えると、腎臓の摘出だけで済んだと知り、不幸中の幸いだと思いました」

 「その後、犯人がトラックで交差点につっこみ人をはね、ナイフで次々と人を刺し、大勢の人を傷つけたと知りました」

 「私は悔しい気持ちでいっぱいです。犯人のこともよく知りません。今はまだ、犯人のことは考えられません…」

 《供述調書で、Gさんは被害にあった複雑な心境を切々と訴えていた。調書の読み上げが終わると、裁判長が休廷を告げた》

 《退廷を促され、ドアへ向かう加藤被告。途中でおもむろに立ち止まり、傍聴席に深々と頭を下げると、再びゆっくりとした足取りで法廷を後にした。公判は休廷をはさみ、午後2時50分に再開される》

 =(10)に続く

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 自民党に離党届を提出した鳩山邦夫元総務相は16日午前、大型連休前の結成を目指す新党に関し、都内の自宅前で記者団に「平沼(赳夫元経済産業相)先生とは7割、8割以上は大体向かっている方向が一緒だ。大いに話し合っていきたい」と述べ、与謝野馨元財務相や舛添要一前厚生労働相に加え、無所属の平沼氏との連携にも意欲を示した。
 鳩山氏は、15日夜に舛添氏と電話で話をし、2010年度予算案の成立後に改めて意見交換することで一致したと明らかにした。 

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 【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第4回】(1)

 《東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大被告(27)の第4回公判が9日午後1時30分、東京地裁(村山浩昭裁判長)で始まった》

 《前回までは目撃者による証人尋問だったが、今回からは、実際に事件に巻き込まれた被害者が証言台に立ち、当時の様子を証言するという。そのうちの1人は車いすで出廷する予定だ。目撃者からは「戦場のようだった」という表現も出てきた事件当時の現場。被害者はどのように事件の恐怖を語るのだろうか》

 《午後1時29分、向かって左側の扉から加藤被告が入廷してきた。いつもと同じ黒いスーツに白いワイシャツ姿。2月5日に行われた第3回公判から1カ月。短く刈り込んでいた髪の毛は、だいぶ伸び、ハリネズミのように立っている》

 《傍聴席近くに来ると、被害者や遺族が座っている方に向けて頭を下げ、さらに弁護人の前に置かれた長いすのところで、村山裁判長と2人の裁判官にも軽く一礼した。午後1時30分、公判の始まった》

 裁判長「それでは始めます」

 《村山裁判長は、まず今後尋問が予定されているIさんの配偶者から遮蔽(しゃへい)措置の要請が出されていることを告げ、検察官と弁護人の了承を取った》

 裁判長「本日はCさんについての書証の同意部分を調べた上で、尋問を行うことになっています」

 《この日最初の証人尋問はCさんだった。Cさんは友達のAさん、Bさん、川口隆裕さん=当時(19)=とともに秋葉原を訪れた際、加藤被告が運転するトラックにはねられ、腰に打撲を負った被害者だ。激しくトラックにはねとばされたAさんと川口さんは、その後命を落としている》

 《まず、弁護側が同意したCさんの供述調書を読み上げるために、向かって右手に座っていた検察官の1人が立ち上がった》

 検察官「甲17号証は、Cさんの供述調書です。では読み上げます」

 「平成20年6月8日は、私のこれまでの人生で最悪の日でしたし、これからの生涯の中でも、最悪の日になると思います」

 《調書によると、CさんとAさん、Bさんは大学の同級生で、川口さんはBさんの友達だったことから、いつも4人で遊んでおり、事件当日も4人で秋葉原にいたという》

 検察官「A君は、私やB君がなかなか物事を決められないのに対し、何事においてもきっぱりと決めることができるので、頼りがいがある存在でした」

 「川口君はB君の友達で、B君を通じて仲良くなりました。B君は、川口君のことを『いつも一緒にいることが当たり前の親友だ』と言っていました。川口君は物静かで人当たりがよく、遊びに誘うといつも来てくれる、人付き合いのいい人でした」

 「私とA君、B君は夏休みにどこかへ遊びにいく約束をしていました。当然話をすれば川口君も来たと思います。しかし、その旅行もなくなってしまいました」

 《4人の関係や殺害された2人の人柄などについて説明する検察官。続いて、調書は事件当日の場面に移る》

 検察官「(平成20年)6月8日午前7時ごろ、私たちはアニメの映画をみるために、JR新宿駅東口に集まりました。映画を見てから、電車に乗って秋葉原に行きました」

 「私と川口君は格闘ゲームをやっており、どっちが強いか決めようと言っていました。私が『川口、今日決着つけようぜ』と言ったら、川口君は『分かった』と言っていました」

 「A君が『マンガを買いたい』と言ったので、マンガを買いに行き、A君とB君が行ったことがあるという、つけ麺屋に行きました」

 《好きな映画を見て、マンガを買い、格闘ゲームをする約束をし、仲良くつけ麺を食べたという4人。楽しそうな休日の風景だ。しかし、この直後、惨劇が起きる》

 検察官「私とB君が前を歩き、A君と川口君が後ろを歩いていました。私たちとA君たちの距離は1メートルもありませんでした。バラバラに歩いていたというわけではありません。振り向きはしませんでしたが、顔を横に向けて、(後ろの2人にも)話していました。横を向くと、後ろの2人が視界に入ってきました」

 「私たちは、その日の朝見た映画の感想を話したり、せりふを言ってみたりしながら、今回の現場に到着したのです」

 「後ろを歩いていたA君と川口君を見て『眠い』と言いました。2人がすぐ後ろを歩いていることが分かりました」

 《ここまで読み上げた検察官は「以下不同意です。同意したところから、再開します」と告げた。どうやら、はねられた様子を描写した部分の調書については、弁護側が不同意としたようだ。調書の読み上げは4人がはねられた後の部分から再開した》

 検察官「私は右足を引きずりながら、B君とともにA君のそばに近づきました。A君の周りにはべっとりと血がついており、口からは食べたばかりの麺や血が出ていました」

 「胸はひどくはだけていました。素人目にも重体であることが分かりました。私は体がガタガタ震えてしまいました」

 「A君の名前を呼びました。しかし、A君の口からは、ゴフッ、ゴフッと血が流れてくるものの、呼び掛けには、答えてくれませんでした」

 「どうしたらいいか分からず、名前を呼ぶだけしかできませんでした」

 《淡々と調書を読み上げていく検察官。加藤被告は、終始うつむき加減で、読み上げに聞き入っている》

 検察官「B君が、『向こうに川口がいる』と言ったので、川口君のところへ行きました。口からは、やはり食べたばかりの麺や血が出ていました。直前まで履いてきた靴がなくなっていました。瞳孔が開いていました」

 「私は、川口君に何度も『川口、川口』と呼びましたが、やはり反応してくれませんでした」

 《やがて到着した救急車。Cさんは川口さんを救助する救急隊のそばにいたという》

 検察官「救急隊の人たちが『家族と連絡はとれませんか』と言ったので、川口君のそばに落ちていた携帯電話で川口君のお母さんに電話をかけ、『川口君が事故にあいました』と言いました」

 《その後、自らも救急車で病院に運ばれつつ、救急隊員から川口さんが収容された病院を聞き、川口さんの家族に伝えたというCさん。病院では、腰部打撲と診察された》

 検察官「3、4日は、腰にじんじんとした痛みが残りました」

 《友人と生死を分けた1メートルの距離。体の傷は腰部打撲ですんだものの、2人の友人を一度に失った心の傷は深い。調書の読み上げは残り少ないようだ。読み上げが終われば、Cさんが入廷し、証言を行うことになる》

     =(2)に続く

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 民主党の「政策調査会」復活を求めている生方幸夫副幹事長ら同党有志議員は4日、国会内で会合を開き、政府と幹事長室へ政調復活を求める要請書をまとめた。会合は、国会議員本人出席が41人、秘書などの代理出席が7人の計48議員が参加した。出席者は、2月18日の前回会合と比べほぼ倍増した。

 鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長は再三、政調復活を否定している。政権交代後、首相と小沢氏の方針に公然と異論を唱える会合に、これほどの議員が集まるのは初めてで、今後の動向が注目される。

 要望書は、鳩山政権の政府への政策決定一元化を前提としつつ、政調に各府省に対応する部会と、長期的課題を担う政策基本委員会を設置するよう求めた。政調会長は閣僚が兼務することとした。

 会合では、「一般の議員が活発に議論できるのが民主党らしさだ」「参院選のマニフェスト(選挙公約)の作成に多くの議員が参加し、闊達(かったつ)な議論をする姿を見せないと、選挙戦を戦えない」などの意見が相次いだ。

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夫への不満から虐待か=妻が供述、夫婦生活でストレス-奈良5歳児餓死(時事通信)

 奈良県桜井市で5歳男児が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親の吉田真朱容疑者(26)が「夫に不満があった」などと供述していることが7日、捜査関係者への取材で分かった。「息子が夫と似ていて、かわいくなかった」とも供述しており、県警捜査1課などは、同容疑者が夫婦生活上抱いていたストレスなどから、亡くなった智樹君に対する虐待を始めたとみて調べている。
 捜査関係者によると、容疑者夫婦は2003年に結婚。当初は仲が良かったが、3年余り前に博容疑者(35)が親類の連帯保証人になっていたことが発覚、けんかが絶えなくなった。ほかにも夫婦生活上でストレスを感じていたころ、博容疑者が、長女(3)を妊娠していた真朱容疑者の腹部をけったことで不仲が決定的となったという。
 長女誕生後は、もともと女の子が欲しかった容疑者夫婦が妹をかわいがるようになったため、智樹君が嫉妬(しっと)。口答えや反抗をするようになり、ストレスをため込んでいた真朱容疑者が虐待を始めたとみられている。 

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 鳩山由紀夫首相は4日午前の参院予算委員会で、チリの大地震で被災したコンセプシオンに在留する邦人33人のうち、安否の分からなかった残る1人の無事を確認したことを明らかにした。外務省によると、健康状態に問題はないとしている。 

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「罪状」を「ジョウザイ」小林議員、事件に動揺(読売新聞)

 北教組事件で陣営の幹部らが逮捕された翌日の2日午前も、小林議員は報道陣の前に姿を見せなかったが、午後4時10分頃、来年度予算案を採決する衆院本会議場に秘書を伴って現れた。

 待ち受けた報道陣のフラッシュを浴びた小林議員は、声を震わせながら「応援してくれた多くの方に本当に申し訳ない」などと謝罪し、「罪状」を「ジョウザイ」と言い間違えるなど動揺を見せた。

 本会議終了後、衆院議員会館の事務所でも読売新聞の取材に応じたが、「金銭の授受があったことや、事務所の維持が困難だったことは、知らなかった」と事件への関与は否定した。

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奈良の妊婦遺族の請求棄却 「救命の可能性低かった」 大阪地裁(産経新聞)

 奈良県大淀町の町立大淀病院で平成18年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った同県五條市の高崎実香さん=当時(32)=が19病院から転院を断られた末に死亡した問題で、夫の晋輔さん(27)らが診断ミスが原因として、町と同病院の担当医に約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が1日、大阪地裁であった。大島真一裁判長(島村雅之裁判長代読)は「最善の措置をして直ちに搬送しても、病態の進行が急激で救命の可能性は極めて低かった」として請求を棄却した。

 判決によると、実香さんは18年8月7日に分娩が始まり、8日午前0時過ぎに脳出血して意識を失った。医師は午前1時50分に転送先を探し始め、午前5時ごろに大阪府内の病院への転送を開始。実香さんは16日に脳出血で死亡した。

 原告側は「脳病変を疑ってCT検査を実施するべきだった」と病院側の過失を主張したが、大島裁判長は「CT検査が早期搬送の妨げとなることも考えられ、検査よりも高度医療機関への迅速な搬送を優先した判断に過失があったとは認められない」とした。

 判決を受けて原告の晋輔さんは「残念。実香に申し訳ない」と話した。控訴については今後検討するという。一方、大淀病院は「判決は審理が尽くされた結果。病院としてはさらに医療体制の充実に努力する」とコメントした。

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沖縄で早朝に震度5、津波警報も発令(読売新聞)

 27日午前5時31分頃、沖縄本島近海を震源とする地震があり、糸満市で震度5弱を観測した。

 気象庁によると、震源の深さは約10キロ、マグニチュードは6・9と推定される。

 この地震で、沖縄本島に津波警報が出たほか、奄美諸島・トカラ列島に津波注意報が出された。

 主な地域の震度は次の通り。

 ▽震度4 名護市、那覇市、宜野湾市、浦添市

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参院選、小坂氏ら6人公認=自民(時事通信)

 自民党は22日、夏の参院選候補として、小坂憲次元文部科学相ら4人の前衆院議員や、元プロ野球選手の石井浩郎氏、伝統工芸士の富田篤氏の計6人の新人の公認を決めたと発表した。これにより、同党の公認候補は選挙区、比例代表合わせて61人となった。
 新たな公認候補は次の通り。(敬称略)
 【選挙区】秋田 石井浩郎(45)▽広島 宮沢洋一(59)▽佐賀 福岡資麿(36)
 【比例代表】小坂憲次(63)、佐藤ゆかり(48)、富田篤(61)。 

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